人はかならずミスをする

Pocket

世間では将棋の羽生善治九段が、故大山康晴十五世名人の歴代最多勝利数1434勝の記録をついに更新した、という話題で持ち切りのことと思います。羽生さんは20歳前から圧倒的な強さを持ち、現在も若手が有利なはずのNHK杯のような早指し戦で優勝するなど、常に最前線にいる方ですので、予想された結果ではありますが、まさしく生きる伝説となりました。

記録を破られた大山十五世名人も偉大な方で、”人はかならずミスをする”から、コンピューターに人間は必ず負けると、黎明期のコンピューターしかなかった時代に予言した大名人でした。囲碁にしろ、将棋にしろ、すでにAIのディープラーニングをベースとした思考システムが人間に勝つようになりました。実際、人間はどこかでミスをしてしまいます。その点において人間はコンピューターに負けたわけですが、それを予見した神の視点というのは常人には想像できないものですね。