グーテンベルクの銀河系

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SNSなどのインターネットメディアの発展に伴い、人間の思考も大きく変容しているのではないでしょうか。一人ひとりの思考がつながり、神経細胞のように手をつなぐと、国という単位よりも大きな力(権力)を生むことがあるのかもしれません。最近のマスコミ報道にあるような個人に対する攻撃性は、常軌を逸しています。

メディア論の先駆者であるM・マクルーハンが『グーテンベルクの銀河系』で宣言した「活字を用いた印刷は思いもおよばぬ新環境を創り出した。それは”public”を創造したのである」という言葉は、”nation”を越える”public”の出現を予言していたのでは?と思えてくるこの頃です。