あべクリニックでは2012年からリワークデイケアの患者さんを中心に運動療法プログラムを実施してきましたが、今年の4月よりリニューアルし「リワークエクササイズ」になりました。
運動療法では復職後に必要な体力をつけることを主な目的として、近隣のスポーツジムで有酸素運動やグループエクササイズを行ってきました。さらにはその内容を記録して、睡眠リズムや活動量などと照らし合わせて管理していけることも一つの目標でした。
この取り組みをいかしつつ、運動の継続性つまり習慣化について課題として取り上げています。運動内容については、主に会社や自宅で取り組むことができる内容になっており、それを取り入れることを主眼におきました。また記録や管理については今まで実施してきた運動療法の方法を使って行ってもらいます。
具体的には、椅子を使った体操やジムボール・ストレッチポールを使用したストレッチなどです。激しい有酸素運動や筋力トレーニングではないところがポイントです。運動自体は激しいものではないですが、実施後の負荷は少なくないようで、運動を日常的に取り組んでいるひとでも「これ以上だときつくなってくる」との声も出ています。
体力を取り戻すための運動から復帰後に日常に運動をとりいれる習慣化ができるようになるのにはどうしたらよいのかと考えて、内容を日々検討しています。なによりグループで楽しく取り組むことが運動機会の維持や習慣化につながるのではないかと考えているのは以前から変わりせんので、楽しんで取り組めるようにする工夫はこれからも検討していきたいと思っております。リワークデイケア利用をご検討の方は、主治医にまずご相談ください。