新年あけましておめでとうございます。院長の阿部哲夫です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ついこの間まで、年末のあわただしさに追われていましたが、もう年が明けてしまいました。毎年同じことを言っていると思いますが、年々時間が経つのを早く感じます。ついこの間初詣に行ったばかりなのに、また初詣に行って今年の無事を祈ってこようと思います。
例年、年初には今年の目標について話をしていますが、掛け声ばかりでどうも実行できていないことが多いのではないかと思います。昨年は、医師会の委員会の委員長を仰せつかったり、精神科診療所協会の理事になったり、あるいは認知症疾患医療センターの指定を受けたりと、公的な仕事が忙しくなった一年でした。いずれの仕事も、責任が重くやりがいもある職務です。それまで私は、組織に縛られずに比較的に自由にやってきたせいもあって、ややその責務には相応しくないのではと思うこともありました。しかし、私も還暦を前に、少しはこうした役割を果たす年回りになったと覚悟して、やらせていただいております。
普段の診療と公的な仕事とで多忙になるにつれ、仕事の質を保つには努力が必要と考えるようになりました。これまでは、睡眠を十分にとることや日常的に運動を生活に取り入れることは実践してきました。私は睡眠時無呼吸もあるので、睡眠には気を使っています。このため、最近は朝日を浴びることも実行することにしました。毎朝、軽いジョギングを混ぜながら散歩するのです。こうした散歩を始めてから気が付いたのは、夜更かししていると非常に眠くなることです。これまでも寝つきはいいほうでしたが、さらにその傾向は強まり、夜は12時過ぎると引き込まれるように寝付いてしまうようになりました。
陽の光を浴びることは睡眠のリズムを改善するのに有効、と聞いてはいましたが、これほどだとは思いませんでした。もし、夜なかなか寝付けないという方がいらしたら、ぜひこの朝の散歩やジョギングを試してみてください。また、いつまで継続できるかわかりませんが、なんとか3日坊主にならないようにしたいと思います。余談ですが、テレビコマーシャルで「3日坊主にならない方法は4日やること」と宣伝していました。これは笑い話ではなく、意味があることだと思います。3日ではなく4日までやってみることは、意外と効果があると思います。あまり高い目標ではなく、4日やってみる。4日できたら5日目も続けてみる。こうしてあまり背伸びせずに、少しずつやっていくことが継続の秘訣かもしれません。
今年は暖冬のせいか、頬に刺さるひんやりとした空気を感じながら歩くのは気持ちいいものです。今年の目標は、この習慣を一日でも長く継続することです。また仕事の面では、今年も現状に満足するのではなく、少しでも進歩をして治療の質の向上を図りたいと思っています。医療の世界も、日々進歩しています。現状維持を図ろうとすれば、相対的には後退することになります。現状に甘んじることなく、わずかながらでも進歩することを目標にすることをめざしていきたいと思っています。その一環としては、1月16日から「ものわすれ予防プログラム」を新たにスタートします。これはご高齢の方を対象に認知症の発症を予防するために役立つプログラムをめざしたものです。今年も、診療に加えていろいろな講演や会議への出席も増え多忙になりそうです。何とか、こうした波を乗り切っていきたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。