最近はラグビー日本代表の活躍により、ラグビーが話題になっていますね。とりわけフルバックの「五郎丸歩」選手は大きな話題になりました。
最初は「五郎丸」という名前の珍しさからなんとなく気になっていましたが、どうも「ルーティン」という呼ばれるキック前の動作が話題になっていることを知り、動画を何度も見るようになってしまいました。「ルーティン」は、プレースキックの前にキッカーが行う決まった動作ですが、五郎丸選手のように、土砂降りの雨のなかでも、正確なボールを蹴る技術を見ていると、ラグビーという枠を越えて、特別なもののように思えてきます。
ラグビーに限らず、優れた職人は仕事に入る前、あるいは仕事中も「ルーティン」を持っていることが多々あるようです。一日原稿用紙20枚と決めて書く小説家もいるそうです。それは、自分自身を「道具」として捉えているため、書きすぎることで、「道具」としての自分が摩耗してしまう、という考え方だそうです。一つのことを極めた人が行き着く先なのでしょうか。いろいろなことに手を出して何一つ専門的になれていない自分を反省しつつ、少しはルーティンを持たねば、と思っている今日この頃です。