あべクリニックでは2012年から、うつ病などで会社をお休みされていて復職を考えている方を対象に運動療法プログラムを実施しています。近隣のスポーツジムと提携しているので、そこで運動をしたり、クリニック周辺をウォーキングしたりしています。
運動療法は復職に必要な体力をつけることを目標のひとつとしています。休職中の方によくお伺いすることが体力低下についてすぐには気がつきにくいということです。例えば、満員電車に久しぶりに乗ったら、途中で不調になった。人事面談などで会社に行く際に駅で階段の上り下りをしたら息切れしてしまった。プライベートでも一日外出をしただけで、どっと疲れがでて次の日寝込んでしまったなどです。
こういったときに体力低下を痛感される方が多いようですが、だからといって休職中に運動を自分自身で始めてそれを習慣的に続けるのも難しいと聞きます。運動の方法について困ったときはジムスタッフがいますし、負荷については無理のないところからはじめられます。また他のメンバーさんとも交流しながら取り組めますので、個人で行うよりも運動をするモチベーションの維持につながると思います。
運動内容は有酸素運動が中心ですが、途中スタッフによるグループのストレッチや運動にも取り組んでいただきます。座ってできるストレッチやステップ運動などがありますので、復帰後も活用していただけるのではないかと思いますし、運動をすることで睡眠の質が改善したといった声も聞きます。
プログラムの参加登録には、あらかじめオリエンテーションや検査が必要ですので、ご希望の際は主治医かスタッフまでお問い合わせください。