落語

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デイケアでは先月22日、恒例の落語の会が開催されました。演者には立川談奈(たてかわだんな)さんをお招きし、今年で4年目になります。毎年、30分ほどの演目を2本立てで演じていただいています。今回は、ちょっと変わった家に住む男とちょっと間抜けでちょっと情に厚い?泥棒が織り成す「だくだく」と、奉公に出た少年が3年ぶりに実家へ帰る「薮入り」の2本でした。

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「だくだく」では終始笑いが絶えません。話は男が引越し先で家財道具をまるごと一式絵描きに描いてもらうところから始まるのですが、男の部屋のイメージがすっかり頭の中に描けるような話しぶりで、後半の泥棒のシーンでは「もしかしてもしかして…」と、にやにやしながら話を聞けました。一方の「薮入り」は、笑いだけでなく、子を思う両親の言葉にうるっとする場面もありました。どちらも、軽快な話口とテンポの良さは
圧巻です。
 
また、落語では、本編に入る前に枕(まくら)と呼ばれるちょっとしたお話があります。場や観客をわかせ、本編を聞きやすくするための導入部分とされていますが、談奈さんの枕はそれぞれ、本編へ入りやすくなっただけでなく、流行に沿った話題も盛り込まれていてとても楽しく、ぐっと惹きこまれるものでした。
 
それから、とてもおめでたいお知らせもありました。今年の秋に談奈さんは、真打に昇進することが決まったそうで、立川左平次を襲名されるとのこと!これからのますますのご活躍を心よりお祈りいたします。そんな高名な方に毎年お越しいただけて、あべクリデイケアは光栄です。そして真打はなんと100もの演目を演じられるとか。これからの夏も、まだまだたくさんの噺を聞かせてもらえたら…と、一同期待しております。