師走です

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言い古されたいい方ですが、本当に一年は立つのは早いですね。つい昨日初詣をしたかと思っていたのに、もう年末です。クリスマスの飾りつけや、忘年会の誘いやらでなにかあわただしさを感じてしまいます。まだ、年賀状の準備もしていませんし、クリスマスの準備も途中です。わずか数日休むだけなのに、なんでこんなにも慌てるのか自分でもよくわかりません。しかし、この年末の雰囲気は季節を感じられるので決して嫌いではありません。

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いまは東京は紅葉の季節です。先日も神宮外苑の銀杏並木を見に行ってきました。すごい人ごみで、歩道を歩くのも困難なくらいでした。しかし、毎年神宮外苑の銀杏並木はなぜか見に行きたくなってしまいます。春の桜も素敵ですが、秋の紅葉も捨てがたいものです。都会で季節を感じられる貴重な風景です。植物はなぜ散る間際にこんなに美しく自分の姿を変えるのでしょう?もちろん春の開花の時期も、夏の深緑の時期も美しいものです。しかし、散り際にみせるこの美しさは格別のような気がします。

こうした植物の変化を人生になぞらえてみると感慨深いものがあります。春は文字どおり青春時代、夏は30代、40代の青年期から壮年期にかけてでしょう。そういう意味では、秋は50代、60代の中高年期にあたります。まさに今自分が生きている年代といえます。秋は実りの秋、充実の秋でもあります。はたして今自分がそうした紅葉の美のような結果を残せているのか自問してしまいます。

あべクリニックも開設以来17年が経過しました。スタッフも増え、開院の時は私とケースワーカー兼受付のスタッフ1人だったのが、気が付いたらずいぶん大所帯になっています。今年になってから、鳥谷先生、山嵜武先生、松島先生、山崎慶先生に加わっていただき非常勤のドクターも6人となりさらに充実しました。
その結果、それぞれの専門性を活かせる体制が今年は構築することができたと思っています。今年の年初に目標とした、「多職種による有機的なチーム医療の実践」には少し近づけたのではないかと思っております。しかし、訪問看護や発達障害の治療や心理教育といった面は、これからの課題もあり、来年もさらに努力が必要と思っています。

自分の年はさておき、現在のあべクリニックは、四季になぞらえるとどの時期にあるのかわかりませんが、まだ秋の円熟期には達していないのではと思っています。まだまだ、これからも進歩成長が必要だと考えています。今年の流行語ではありませんが、「だめよ~だめだめ」と言われないようなクリニックにしていかないといけませんね。

今年一年本当にお世話になりました。