8/31から9/2に早稲田大学にて、日本スポーツ精神医学会が開催され、阿部哲夫院長が「うつ病における運動療法の現状」というタイトルで発表を行いました。
当院で勤務されている内田直先生が今学会の会長を務めていますが、テーマは「うつ病運動療法の可能性」でした。学会中に講演や発表のほか、フットサルや懇親会もあったようでとても盛況とのことでした。
今回院長が発表を行ったのは、当院で復職支援プログラム「リワークデイケア」を実施していますが、その中で今年6月から始動している運動療法プログラムについての紹介でした。スポーツクラブと提携して、当院のインストラクター経験を持つ看護師と早稲田大学スポーツ学術院の研究員の方と協力をしてプログラム内容を検討し、実施しています。
現段階では、うつ症状の度合いや血液データなどもチェックしながら進めていますが、当院の一部のデータでうつ症状が改善されているという結果がでました。この試みは比較的国内では新しい分野だけに、復職支援プログラム内のその他のプログラムとどの程度影響しあっているのかを今後検証していく必要性があります。それと同時に、この運動療法の精神症状への有効性がどの程度なのか慎重に見極めていくことが課題として挙っています。