4月ですね

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4月になりました。例年であれば、花見や歓送迎会で浮かれている時期ですが、今年は全く様相が違います。すべて自粛で、何か晴れやかなことができる雰囲気はないですね。一日も早く、この事態が収束することを願うばかりです。本当の春は、新型コロナウイルス禍が収束して初めて来るような気がします。

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毎月、コロナの話題が続きますが、「コロナうつ」という言葉にも言われるように、こうした状況でうつ状態になる患者さんが少しずつ増えてきています。これだけ自粛自粛といわれて人の動きが止まれば当然経済の動きも止まります。スーパーや食料品などの販売など一部の例外を除けば、どこも収入は減っているのではないでしょうか?懐があたたかれば上機嫌になり、懐がさみしければ気分が沈むのは人情です。こうした経済的不安定な状況が続くと、うつになる人が増えるのです。

一時、日本の年間の自殺者は3万人を超え、自殺対策が必要と叫ばれてから久しいですが、最近の統計では2万人強とかなり減ってきていました。自殺対策が有効だったともいわれていますが、むしろ最近の好景気により自殺者数が減ったとの説が有力です。その理論からすると、このコロナウイルスによる不景気が長期化すると、また元の数字に戻るような気がします。しかし、ここまで感染が広がり死者が徐々に増えてくると、やはり自粛は継続しなければいけないのでしょう。

暗い話が続きますが、感染者は徐々に増えてきていますが、まだ感染爆発には至っておらず、欧米や中国に比べれば予断は許さないもののまだ死者数も抑えられています。これは、日本人の衛生観念の高さや国民皆保険が整備された医療制度により、だれもが同じレベルの治療を比較的安い治療費で医療を受けられることも大きいと思います。ドイツや北欧諸国が医療崩壊していないこともそれを裏付けています。一方、アメリカはオバマケアですら否定されており、民間の医療保険が中心で高い保険料を払っている人はいい医療が受けられる一方、安い保険やあるいは無保険の人は十分な医療は受けられないといわれています。こうした、医療における収入格差やホームレスが多いといった社会全体の格差も感染爆発の一因ともなっているのではないでしょうか?

当院でも、感染を予防する取り組みを継続しております。今後は、来院患者様にはマスクの着用をお願いしたいと思っています。マスク不足で持参できない方も大勢いらっしゃるとおもいますので、簡易なペーパタオルマスクを用意してお渡しできればと思います。また、三密をさけるためにも換気にも心がけております。

高齢の方への感染を防ぐためにもご高齢の患者様には優先的に順番を案内したいと思っております。日々の清掃消毒にも心がけております。アルコール不足でアルコール消毒液をご提供できないことは申し訳ありませんが、手洗いなどでご対処いただければと思います。なお院内では、スタッフやデイケア参加者についてマスク着用は当然のことですが、毎日の検温、換気や消毒をこまめに行うこと、手洗いやうがいを励行することを実施しております。

一日も早い収束を願ってやみません。皆が笑って談笑でき、満員のライブハウスで音楽に興じるそんな普通の日常が戻ればと思います。それまでは、部屋にこもって落語のビデオでもみて心穏やかに過ごそうと思っています。皆さんはこの苦境を乗り越える工夫はどうしていらっしゃいますか?