こんにちは。院長の阿部哲夫です。
早いもので、もう二月です。正月だ正月だと思っていましたが、節分です。最近は、豆まきをする家庭も減ってきているのではないでしょうか?その代わりに、コンビニの陰謀に乗せられて恵方巻きを食べる習慣にすり替わっています。わたくしの子供のころには、恵方巻を食べる習慣などありませんでした。鬼の面と豆では、あまり商売にならないから、恵方巻を売り込んだとしか思えません。あと、バレンタインデーなども、小学校の高学年のころから始まったような気がします。そのころは、義理チョコや友チョコなどといった習慣もなく、本命チョコだけでした。やはり、本命チョコだけでは数を売れないから、こうした習慣を付け加えたのでしょう。
ニュースといえば、嫌なニュースが多い中で数少ない明るい話題は、なんといっても大坂なおみのオーストラリアオープンの優勝でしょう。USオープン優勝にも驚きましたが、2回連続のメジャータイトル獲得は国民栄誉賞にも匹敵する快挙です。
テニスは、世界で競技人口が1億1千万人(第4位)とサッカーやバスケットボールなどと並んでメジャー中のメジャースポーツです。そのテニス界で、堂々のランキング1位に輝いたのですから、ものすごいことだと思います。テニスはわたくしも月に3-4回は楽しんでおりますが、プロの試合を見るとその技術に驚きます。いかに才能豊かなアスリートが、日々のトレーニングを積んできているのか、プレーのすごさを見ただけでもうかがい知れます。
これまでも、大坂選手はその才能に注目こそ浴びてきていましたが、メンタルが弱いといわれなかなかトップに上り詰められませんでした。しかし、2017年12月に現在のコーチであるサーシャ・ベイジンがコーチに就任すると、めきめき頭角を現してくるのです。報道によれば、その指導法の中心となることは、常にポジティブに、そして堅実なプレーを心掛けることだそうです。
こうしたことは、我々の日常にも応用できるのではないでしょうか?とかくうつ状態になり、活動性が低下してくると、どうしても考えがネガティブになりがちです。そして、自分を見失い本来の自分のパフォーマンスを発揮できずミスを連発するようになります。こうなるとまさに悪循環です。ますます自信を失い、自分は何をやってもダメと自己嫌悪に陥ります。しかし、こうした時こそ前向きに、堅実に自分の実力を発揮し、一つ一つの仕事を確実にこなすことを繰り返す。こうした堅実な成功を重ねることで、自信を取り戻し落ち込んだ気分も回復するのではないでしょうか?
もちろん、ネガティブになっている思考をポジティブに変えることは簡単ではありません。おそらく、ポジティブ思考に変える過程には認知療法の技法なども取り入れているのではと思います。今は、トップアスリートがメンタルトレーニングをすることは当たり前のことになっています。
つまり、それだけのパフォーマンスを達成するにはメンタル面の重要性に気が付かれるようになっているのでしょう。我々一般人も同様です。日々の生活や仕事面で、何か成果を上げるためにはメンタルが重要だと思います。当たり前のようですが、意外と日々の生活ではこの点には注意は払われていないのではないでしょうか?メンタル面での安定や充実がなければ、日々の生活を向上させることは困難です。そうした意味でも、あべクリニックが皆さんのメンタルトレーナーとしての役割を果たしサポートしていきたいと思っています。「鬼(ネガティブ思考)は外」ですね。