梅雨入りしました

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こんにちは。院長の阿部哲夫です。

気候の良い5月はあっという間に過ぎてしまいました。そして早くも6月になってしまいました。今年も梅雨入りしたとのこと、早くも気が滅入っています。気分が晴れないという言葉が表すように、天気と気分は密接に関係しています。曇天や雨天の時は気分がすぐれませんし、澄み渡った青空に恵まれた日は、本当に気分も爽快になります。また、気温の変動の激しい季節の変わり目も、気分にはマイナスに働きますし、低気圧の接近も、どうもよくないようです。

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しかし、こうした事実を知っておけば、多少気分が悪くとも、「これは天気のせい」とか「季節の変わり目だから調子が悪いのだ」と自分を納得させることができます。逆に言えば、この時期をやりすごせれば、また気分はよくなっていくともいえるのです。真夏になってしまえば、夏バテで体にはしんどい面もありますが、気分的には真夏の太陽はプラスに働くことが多いと思います。7月中旬までの我慢と思えばいいのでしょうが、やはり梅雨と聞くと毎年憂鬱になります。

最近の話題といえば、やはり都知事の公金の流用疑惑でしょう。法律的には、厳密にいうと違法にならないことですが、道義的には誰が見ても黒としか思えません。第三者に依頼して精査してもらったと言っていますが、自分が頼んだ弁護士は、あくまで依頼人の弁護擁護をするのが仕事です。そもそも、互いに雇主と雇われている弁護士という関係なのですから、厳密に言えば第三者=中立の人とは言えない関係ですし、この弁護士費用さえも税金から支払われているのではと疑ってしまいます。こうした詭弁を弄されてしまうと、ますます信頼関係が失われてしまいます。都知事自身「私は信頼されていませんから」と語っており、信頼されていないとわかっていながら辞任しないというのも、ちょっと不思議な感じもします。

もしかすると、これは氷山の一角なのかもしれません。多くの政治家が、同様のことをやっているとすればと考えるとちょっと怖くなります。そうした人ばかりではないと信じたいものです。その意味では、横浜市長が広報やビデオ撮影の時ヘアメイクの代金を、税金で払ったことが取りざたされていましたが、これは当然の支出でむしろこうした特殊な状況のメイクアップの代金までを、個人に負担させるとしたら、だれも市長なんかやりたくなくなるでしょう。たとえば、芸能人であれば、当然こうしたヘアメイク代は、テレビ局やプロダクションの経費で認められる類のものだと思います。週刊文春は、いいスクープもたくさんありますが、これは重箱の隅をつつきすぎと疑問を抱きました。逆に、調べてもこの程度のことしか出てこない横浜市長は、むしろ信頼できるのではと思いました。

しかし、今回のことで最も驚いたのは、厚生労働大臣も経験し、福祉施策に力を入れてくれていると信じていた都知事が、美術館めぐりは何十回も公務と称して訪れているのに、福祉施設の視察を一回もしていなかったという事実です。我々ですら、何か事業をすることになれば、何か所もの参考になる施設に見学に行き、詳しく話を聞いてくるのは常識です。こうした事実というのは、報道がなければ全く知りえなかったことですし、報道の自由がいかに大切かを実感させられた事件ともいえます。本当に、都民や国民のために、汗水流してくれる都知事や政治家を見極めて、選挙で選びたいものです。もうすぐ参議院選挙です。主義主張も大事ですが、その人が自分の利益のためではなく、国民のためを真剣に考えてくれているのかどうか、それを今度の選挙の選択基準にしようと思っています。この問題に限らず、梅雨空のように暗いニュースが多い最近ですが、夏空のように明るいニュースというものは無いものなのでしょうか?