今月から新たに始まる『ものわすれ予防プログラム』をご紹介します。
あべクリニックは昨年9月、東京都認知症疾患医療センターの指定を受けました。ものわすれ外来の開設や、認知症の疑いのある方への往診、高齢者支援に関わる地域連携会議への参加など、認知症ケアについて以前に増して取り組んでいます。
認知症ケアで最近注目されているのが、『軽度認知障害』という状態です。軽度認知障害とは、記憶の機能に一部問題が生じているものの日常生活には支障がない状態で、認知症の前段階として捉えられています。この軽度認知障害の時点で脳を活性化させる訓練や生活習慣の見直しをしていくことで、認知症の発症を防いだり遅らせたりすることができると考えられているのです。
そこで当院でも、認知症を予防するためのプログラムとして『ものわすれ予防プログラム』を立ち上げました。隔週土曜日、午前中に開催します。プログラムの時間では、からだの健康を維持・増進するための軽い運動や、記憶力や注意力の低下を防ぐための脳トレなどを行います。食事や睡眠の記録をとり報告していただくことで、生活習慣の見直しや改善にも取り組みます。また、認知症予防に大きく影響するといわれるコミュニケーションも重視しており、参加メンバー同士でおしゃべりを楽しむ時間も設けています。
デイケアプログラムのひとつとして行いますので、参加には主治医の許可や担当スタッフからの説明が必須となります。興味のある方、希望される方は、まずは主治医にご相談ください。