こんにちは。精神保健福祉士の坂井路子です。
最近のわたしの生活には、すっかり”よみかえす”ことが定着してきました。
わたしはもともと日記をつけることがすきだったり、文章や絵を書くことでその時々の感情を整理・発散させることが多かったりします。なので、ウィークリーページにびっしり日記が書かれた昔の手帳や、がちゃがちゃと描き込まれたスケッチブック……、パソコンには書きかけのWordファイルがいっぱい保存されています。ふだんはそれを開けることはほぼないのですが、どれも捨てられることなくわたしの部屋にあります。そして時々ふとそれらに手をのばして過去の自分を読み返しては、恥ずかしくなったりうれしくなったり、落ち込んだり勇気をもらったりしています。
つらかったときの記録を見るとつらかったときの気持ちが甦ってくるので、息苦しく思えるときもあります。でも、あれほどつらく悲しい気持ちでいっぱいだった日々があったのに、今こうして生きて過去を振り返っているのだと思うと、少し勇気づけられる気がしてくるのです。たのしかったときの記録を見ると今でも元気が湧いてくるし、あれほどたのしく過ごすにはどうしたらいいのか?というヒントが隠されている気がして、宝探しに行くような気持ちで記録をたどることも…。意外なことに、自分の残したものでありながら、読み返すことで得られる”新しい発見”はいっぱいあります。
先月からは”各自が日々の記録をノートに残し、それをメンバーで共有していく”というグループワークに参加するようになり、より一層そうした時間が増えました。自分ひとりで読み返すときと、他のメンバーと一緒に読み返すときとでは感じたり考えたりするものが異なるので、今まで以上に発見が多い時間になっています。
“過去の自分をよみかえしてよみがえらせ、更に生きてゆくちからにする”これはことば遊びですが、本当にそんな気分になりながら毎日を過ごしています。みなさんは過去の自分を読み返すこと、ありますか?