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In あべ院長のエッセイ Posted

こんにちは、院長の阿部哲夫です。

6月に入り、梅雨が近づいてきました。異常気象が続く昨今、今年の梅雨はどうなるのでしょうか?毎年書いているのですが、私は梅雨が最も苦手な季節です。暑いうえに湿気が多く、気分がすっきりとしません。暑くても湿度が低く、日の光があれば少しはいいのですが、梅雨時はそうはいきません。毎年、この季節をいかにやり過ごすか思案してしまいます。

そんななか、6月に新宿にある「DUG」という老舗のジャズ喫茶が閉店になると聞きました。ビルの老朽化に伴う閉店とのことで、新宿のジャズ文化の担い手がまた一人減ってしまったと感傷的になってしまいます。その店には学生時代に何度か行ったことがあります。少し背伸びをして、大人の音楽を聴きに行った記憶です。誰もが難しい顔をして煙草をくゆらせ、静かにコーヒーを飲んでいる、そんな空間でした。学生の頃は、ロックやポップスにはあまり興味がなく、ジャズばかりを聴いていました(ブラジル音楽を聴くようになったのは社会人になってからです)。その頃はCDが出たばかりで、まだレコードが主流の時代。食費を削ってはジャズのレコードを買い、自宅のオーディオで聴いていたのを覚えています。今や音楽はサブスクで聴くのが主流ですが、その当時は高価なオーディオ装置で聴くのが憧れでした。バイト代を貯めて、アンプやスピーカーを購入したのも良い思い出です。

「DUG」の閉店のニュースを聞いて、急に昔のジャズの思い出がよみがえり、自宅のオーディオ装置で何枚かのジャズのアルバムを聴き直してみました。40年以上前に購入したレコードやCDを聴き直してみると、昔の感動がよみがえると同時に、昔にはなかった新たな感動を感じられることに気が付きました。自分の感受性が変化したことと昔懐かしさが混じって、新たな感動があるのです。しばらくは自分の音源コレクションをもう一度掘り起こしたり、自宅のオーディオ装置の充実を図ってみたりしようと思っています。

最近、NHKの番組で「音楽の認知症への効果」についての解説を見ました。音を浴びることは認知症予防に効果があるというのです。それも、今主流のヘッドフォンで聴くのでは効果がなく、全身で音楽を浴びることが大切なのだそうです。いつも大音量で音楽を聴いていると家族からクレームを浴びてしまうのですが、これからは「認知症予防のため」という言い訳ができたので、好きな音楽を、大音量で全身に浴びようと思っています。

そして、自宅で聴くだけではなく、都内に残っているいくつかのジャズ喫茶を巡るのもこれからの楽しみにしようと思います。これなら雨が降っても楽しめるので、梅雨時の良い趣味にできそうです。手始めに先日、白山にある「映画館」というジャズ喫茶に赴きました。煙草のヤニでくすんだ店内、昭和を感じるインテリアや落書き。まるでタイムマシンに乗って昭和にタイムスリップしたかのようで、その空気感にすっかり魅了されてしまいました。

最近は、若い頃の趣味を復活させることで、昔の情熱を思い出し元気になっています。その昔聴いていた音楽を聴くことや、昔乗っていた古い車に乗ること、その昔やっていたスポーツを復活すること、こうしたことで元気になっているような気がします。懐古趣味と言われればそれまでですが、これからも「温故知新」ではないですが、過去を振り返ることで新しい発見や挑戦があるのではないかと思っています。ともすると谷根千ばかりを徘徊していた私ですが、これからは少し白山、お茶の水、神保町や神楽坂まで足を延ばしてみようかと思っています。