上善水の如し

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あけましておめでとうございます。めっきり寒くなってきましたが、関東はまだマシのようです。北海道、東北や北陸だけでなく、今年は九州にも大雪が降っています。私の地元は川が凍るようなところでしたので、屋根から降りているつららなど、水の自在な変容に心奪われたことを思い出します。上を歩けるほどの固さになるかと思えば、柔らかく流れることがある水は、「上善水のごとし」と形容されるように、この上なく善いものとして捉える東洋の思想もあります。

水は滝のように圧倒的に流れ込む強さをありますが、どんな入れ物にもその形をあわせる柔軟さもあります。また低きに流れていく様も老荘思想では讃えられる性質でもあります。まさしくそのように生きられれば、「上善」で新年はいつもその境地を夢見ますが、自分の欲が邪魔をしてなかなかそのようになりません。まずは無駄な買い物を控え、流行りの「断捨離(だんしゃり)」を始めてみるべきでしょうか。そんなことを言ってる時点でダメな感じですが。。