ウォーキングのすすめ

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こんにちは。
院長の阿部哲夫です。
もう9月だというのに、まだ残暑が厳しいですね。秋分の日までは、まだ少しあります。こうした日々が続くのかと思うと、憂うつです。秋の気候が本当に恋しくなってきました。早くあの少しひんやりとした秋風を感じたいと願っています。苦手だった梅雨を無難に過ごせたと思ったら、今年は夏バテになってしまいました。8月後半から夏風邪をひいてしまったこともあったせいか、やや体調のすぐれない日々が続いています。皆さんは体調はいかがですか?

秋が待ち遠しいと書きましたが、その理由の一つは早くウォーキングを楽しみたいことが挙げられます。以前にも書いたと思いますが、いまはこの暑さでなかなかできないでいるのですが、朝の通勤時間と昼休みの時間帯にウォーキングをするのが最近の楽しみになっていました。特に谷中墓地の散策や谷中銀座のぶらぶら歩きがお気に入りのコースです。墓地を散歩して何が面白いのかと聞かれそうですが、墓地の散策は奥が深いのです。谷中墓地には、徳川慶喜をはじめとして有名人が多く眠っていて、その墓を巡っているだけでも時間を忘れます。えらい肩書のついた方が埋葬されている墓に草がぼうぼうと生え、まるで無縁仏のようになっているのを見ると、無常を感じます。墓地には周りに高い建物のもなく、空が広く感じられますし、スカイツリーが望めるなど意外に景色もいいのです。とくにお気に入りの場所は、鳩山一郎さんのお墓の裏手です。そこからの景色は、東京の真ん中とは思えぬほどのどかで気持ちが安らぎます。

音楽を聴きながら墓地を巡っていると、時間はあっという間に経ってしまいます。天気のいい日などは、とくに気持ちがよく気分転換には最高です。ウォーキングは、体への負担も少なく、有酸素運動であることもあって、うつ病の回復期には治療効果もあると思います。実際、こうした有酸素運動は薬物療法と同等の効果があるというデータもあり、メンタル面への効果も期待されます。うつ病の重い時期には適さないと思いますが、薬物療法などである程度回復しているうつの方には、治療効果を高める療法としてウォーキングは最適だと思います。もちろん体力増進にもなりますし、運動することで食欲を回復させたり、睡眠を改善する効果もあります。うつ病に対する非薬物療法としては、今は認知行動療法が脚光を浴びていますが、有酸素運動療法もかなり重要だと思っています。当院では、ナイトケアプログラムで、うつ病に対する非薬物療法も実施しています。ご希望の方は、主治医までご相談ください。

あとお知らせがあります。9月からは、以前勤務していただいていた平井先生がアメリカ留学から戻られ、再度勤務(木曜担当)していただけることになりました。以前平井先生が担当だった方で、受診希望の方は受付までお申し出ください。また、10月からは成田先生という女性の医師が勤務となります。勤務日は当面は隔週の月曜日午前のみです。新しいスタッフを迎え、さらによりよい診療を目指していきたいと思っています。しかし、まことに残念ですが、昨年から勤務していただいていた織田先生が今月一杯で退職となります。担当医の変更のある患者様には、ご迷惑をおかけしますがご協力よろしくお願いいたします。