9月3日

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こんにちは。精神保健福祉士の坂井です。
みなさんは、9月3日が何の日かご存知ですか?

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そうです。ドラえもんの誕生日です。もっと詳しく言うと、2112年の9月3日が誕生日とされています。

藤子・F・不二雄先生の『ドラえもん』は、漫画連載が始まってからまもなく半世紀が経ちますし、F先生が亡くなってからも20年を超えていますが、地域も国も世代も超えて愛されています。わたしも幼少期からテレビアニメや大長編映画をこよなく愛してきた一人です。

ドラえもんの魅力というと、ひみつ道具を思い浮かべる方が多いでしょうか。それとも、ちょっとおっちょこちょいで憎めないキャラクターたちでしょうか。わたしは漫画原稿を見るのも好きなので、原画のペンのタッチのやさしさにも魅力を感じます。

『ドラえもん』の『誕生日』にまつわる作品に、『ぼくの生まれた日』というものがあります。誕生日を迎えたのび太が、自分の誕生日であるにも関わらず両親から怒られてしまうところから物語は始まります。愛されていない、自分はこの家の子じゃない。そう言いだしたのび太のために、「生まれた日の様子を確かめに行こう」とドラえもんが提案します。タイムマシンで見に行った先には、誕生を心からよろこび、名前はどうか、どんな子になってほしいかと語りあう両親の姿があり…。というお話です。
親の心、子知らず。でも、子の心も親知らず。

いまのわたしたちにはタイムマシンはなく、生まれたその日を自分の目で見ることはできません。生まれた日のことを尋ねるのも、答えるのも気恥ずかしいものですが、その日の思いを親子で共有することができたなら…何か大切なものに気づくことができるのではないでしょうか。
『ぼくの生まれた日』、2002年の映画版は25分ほどの短編作品ですので、ぜひご覧ください。