もうすぐ梅雨ですね

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こんにちは。院長の阿部哲夫です。
最近、すこし天候も崩れがちで、梅雨入りがいつなのかびくびくしています。四季を通じて嫌いな季節はあまりないのですが梅雨だけは苦手です。湿度が高く雨の降る季節は、どうしても気が滅入ります。何とか梅雨を楽しく過ごそうと工夫を凝らしてみましたが、あまりうまくいったためしはありません。この季節は、家でじっとしていてやり過ごすしかないのでしょうか?テニスや散歩といったささやかなストレス解消法もできなくなることもストレスです。なにか、良い梅雨の過ごし方があったら是非教えてください。

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6月1日からいよいよstudio753がスタートしました。いまは、本格稼働の準備段階で、どのような事業をいかに行っていくのかをメンバーと相談している段階のようです。この作業所の特徴は、メンバーの特技や特性を活かした業務を行っていくことです。軽作業などの単純作業をできるだけ避けて、すこし創造的な活動を主にしてやっていきたいと思っています。このため、工賃というか報酬は多くは望めないかもしれませんが、やりがいは感じてもらえるのではと思っています。これまでにない新しいB型作業所の形を作っていければと思っています。それはまさにメンバーが、特技や特性を活かした活動のできる場の提供です。ある意味では、この作業所を創っていくことが、この作業所の事業の目的なのかもしれません。

デイケアのメンバーがすこし作業所に異動したことを契機に、デイケアもすこし変えていければと思っています。まずは、リワークデイケアの定員を増やすことにしました。環境整備も行い、パソコンや机を増やす予定です。リワークデイケアは、定員が少なかったこともあり、希望されてもすぐに参加していただけない状況がつづいており、希望者の方にはご迷惑をおかけしてきました。こうした問題を解決するためにも、リワークデイケアの定員を15人から20人に増やす予定です。

また、ナイトケアのプログラムもさらに充実させていきたいと思っています。睡眠に対する認知行動療法のプログラムを増やす、あるいはマインドフルネスといったあたらしい療法も取り入れていきたいと思っています。マインドフルネスという言葉は、すこし聞いたことがあるかもしれません。今アメリカでは盛んに行われている瞑想法の一種です。瞑想というとオウム真理教など宗教的なイメージも持たれるかもしれませんが、これはもうすこし科学的アプローチを加えたものです。本来、仏教に起源をもつ瞑想と、現代の心理療法が融合したものと考えればいいと思います。最近は、精神科治療学といった専門家向けの雑誌に特集が組まれるなど、その効果が評価されてきています。グーグルなどの大手企業が社員のメンタルヘルスに活用するなど、アメリカではかなり普及してきているようです。アップルウォッチにも、マインドフルネスを意識した、一定時間がたつと呼吸を整えリラックスするような指示が出るなどの機能が付いていて驚きました。

今後は、当院の精神科治療において、従来の薬物療法に頼るだけではなく、カウンセリングや認知行動療法、マインドフルネスといった非薬物療法を積極的に取り入れていきたいと思っています。このためにも新しい心理士も採用し、心理スタッフの充実も図っているところです。これからも、あべクリニックの活動への支援をお願いしたいと思います。