ルーティーン

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 こんにちは。院長の阿部哲夫です。早くも2月です。二月は逃げるといって、28日(今年はうるう年で29日ですが)しかないので、あっという間に3月になってしまいそうです。3月になると、異動や新年度が近づきせわしなくなります。こうしていると、あっという間にゴールデンウイークが来てしまいそうです。しかし、寒波が到来してようやく冬らしくなってきたので、少し冬の気候を味わおうと思っています。

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 話は古くなりますが、昨年「ルーティーン」という言葉がはやりました。本来は日常の決まった作業、つまり日課のことを指す言葉です。ラグビー日本代表の五郎丸選手が、キックの前にする集中を高める動作が話題となり、この言葉が注目されました。こうした、「ルーティーン」の効果は、ある同じ動作をすることで平常心を保ったり、いつもと同じ体の状態を作り出すことにあると思います。もちろん、テニスのサーブやゴルフのパットといった集中を必要とする場面では有効なのは言うまでもありませんが、もっと日常に生かせるのではないかと思います。

 これを我々の日常生活に置き換えるとすれば、毎日ある日課をこなすことでしょう。つまり、毎日同じ日課をこなすことで、心や体をいい状態に保つことにつながるのではと思います。たとえば、同じ時間に起きて、軽い運動をして、同じような朝食をとる。こうした日課を毎日こなすことは、心身のコンディションを平常に保つのに役立つのではないでしょうか?こうした考えのもとというわけではありませんが、先月もお伝えしたように朝散歩+軽いジョギングをして、そのあと同じメニューの朝食をとるようにしています。

 多少二日酔いでも、あるいは少々のストレスがあっても、こうしたルーティンワークをこなすことでもいつもの状態を取り戻すことができるのです。こうしたルーティーンをこなせた日は、診療もスムースで疲労を感じずに行えますし、頭もさえているような気がします。プラシーボ効果(偽薬効果:効果のない薬でも効くという先入観があると効果を示すこと)かもしれませんが、その効果を実感しているので、すこし面倒でも雨の日以外はこの「ルーティーン」をこなすようにしています。

 確かにこれは、プラシーボ効果かもしれません。しかし、この効果がプラシーボであっても、効果があることは事実ですし、こうした日課は健康にもいいので続けようと思っています。いまは、ほかにも何かいい「ルーティーン」をみつけて試してみようと思っています。あまり行き過ぎると儀式的になってしまい強迫行為につながってしまうかもしれませんが、ほどほどのルーティーンを探そうと思います。皆さんも何か、こうした良い「ルーティーン」があったら是非教えてください。