あけましておめでとうございます。

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新年、あけましておめでとうございます。院長の阿部哲夫です。
平成27年が始まりました。昨年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願い申し上げます。

こうした新年のあいさつは毎年しているのですが、毎年毎年正月らしさが失われていくような気がしてなりません。元旦二日からデパートやスーパーは営業していますし、コンビニもいつもの品揃えです。これでは、おせちの出番が減ってしまうのも当然です。なにも高価な保存食(おせち料理)を買わなくても、普段通りの食事で済ませることが可能になったのです。でも、それではなにかさみしいと感じるのは年を取ったせいでしょうか?それとも、季節感を感じたいからでしょうか?

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年末に、イルミネーションを見に行きました。そこには、皆が七夕のように願いを書いておける札が用意されていました。それを見ると多くの人の願いは、健康で家族が平和に暮らせるようにといった内容の札でした。確かに、健康でなければ少々の贅沢も喜びも、心から感じることはできません。こうした願いを見るにつけ、自分たちの役割について今年も真剣に取り組まなくてはいけないとの思いを新たにしました。本年も、皆様の精神の健康に少しでもお役に立てればと思っています。

毎年、1月には今年の抱負や目標を立てているのですが、今年は仕事、プライベート、そして自分自身の目標についてバランスよく実行していきたいと思っています。仕事に関しては、いくつかの新しい課題に取り組んでいきたいと思っています。その一つは、認知症に対する取り組みです。これまでは、認知症の診断や治療に力を入れて取り組んできましたが、それに加えてご家族へのサポートも開始したいと思っています。具体化するのはこれからですが、認知症を持つご家族の相談業務などを開始していきたいと思っています。

次に力を入れていきたいと思っているのは、成人の注意欠陥多動障害(ADHD)の心理教育プログラムです。最近、治療薬が開発されたこともあり注意欠陥多動障害の診断や治療を求めていらっしゃる患者さん方が増えています。こうした患者さんには、薬物治療も必要ですが、病気に関する知識を深め、自分の特性を知ると同時にその対処方法について考える機会が必要だと思っています。そのためグループ療法を通した疾病教育やSSTなどの実施を考えています。また引きこもりの患者さんについてもプログラムを充実させる予定もあります。これについては現在具体的なプログラムを検討中です。

もちろんこれまでの取り組み、精神科デイケア、リワークデイケア、あるいは外来診療についてもさらに充実を図っていきたいと思っています。幸い、内田先生や平井先生をはじめとして、昨年は鳥谷先生、山嵜武先生、山崎慶先生、松島先生にも診療陣にも加わっていただき、それぞれの得意分野を生かした診療が可能となりました。また、引き続き看護師や精神保健福祉士の増員を予定しており、外来の相談業務や精神科訪問看護などについてもよりきめの細かいサービスを提供できるようにしていきたいと思っています。

自分自身については、今年もいろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。好きな音楽のライブに行ったりもしたいですし、長年休止していたスキーを今年こそ再開したいとも思っています。皆さんも今年の目標や抱負をたてましたでしょうか?
本年もどうぞ、あべクリニックをよろしくお願い申し上げます。