復職のエビデンス

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あべクリニックには、休職中で会社への復帰をめざす方の為のリハビリテーションとしてリワークデイケアを実施しています。

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復職し、再休職しないためには、さまざまな力が必要になってくると考えられています。例えば、復職後耐えうる体力をつけることや症状を再発させないための考え方をもつことです。それらに対する専門療法として体力の維持と向上をめざす「運動療法」と物事の捉え方や考え方の修正を目指す「認知行動療法」とを実施しています。

運動療法では、スポーツジムでの有酸素運動と筋力トレーニングを実施しますが、メンタルヘルス運動指導士の資格をもったスタッフが無理のないように負荷を設定し、無理のない範囲から運動をしてもらいます。

例えば、ストレッチなどのウォーミングアップをした後に20~30分程度のウォーキングを行い、低負荷の筋力トレーニングを行います。そして復職後も活かせるように、ご自宅で出来るような運動(ストレッチポールやバランスボールなど)のやり方をスポーツジムスタッフに教えてもらうというものです。身体疾患の既往歴の有無や現在の健康状態に関するアンケートと複数の医学的な検査を実施し問題がないことをチェックしてからの参加になります。

認知行動療法とは、うつ病などによって生じた極端な考え方や受け取り方の偏りを修正して、うつ状態を改善するためのプログラムです。集団で学習をしていきますが、その後使い慣れることでひとつの再発防止策として使うことができます。

復職面談の際、産業医から再休職しないためのエビデンス(根拠)を求められるという話を多く聞きます。図書館通いなどの個人的なリハビリをやっている方でも、再発防止策のひとつして参加を検討してみてはいかがでしょうか。主治医の許可が必要になってきますので、まずは主治医にご相談ください。