四季のかけら

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こんにちは。今回担当させていただきます、ワーカーの坂井路子です。
みなさんは季節の移り変わりを何から感じますか?気温からでしょうか。暦や行事からでしょうか。

わたしの故郷では、窓の外に広がる田んぼがくるくる色を変え、視覚的に季節の変化を感じることができます。かの藤原敏行は、目には見えない秋の訪れを風の音に感じ、和歌を詠んでいますね。

わたしはというと、“におい”から感じることが多いです。草木や花のにおいだけでなく、土や水、風のにおいからも季節を感じます(どんなにおいか、は言葉で表現しにくいですが…)。そうしてふと季節をみつけることは、日常を変えるひそかな楽しみでもあります。

ああ、次の季節が来るんだなあ、と空を見上げてふうっと一息。名残惜しくもあり、わくわくどきどきして、時間の早さに少し悲しくなりながら、次の季節の予定を上機嫌で計画する…そんな不思議な気分になれる瞬間がとても好きです。四季のある日本に住んでいてよかったなあと実感します。

視覚、聴覚、嗅覚、触覚、それとこの時期うれしくなる味覚。全身を余すところなくいっぱい使って、感じてみてください。日常に刺激を与えてくれる四季のかけらがきっとみつかると思います。