残暑お見舞い申し上げます。

Pocket

こんにちは、院長の阿部哲夫です。

連日35度を超える猛暑日が続いています。去年が冷夏だっただけに、余計にこたえますね。報道を見ていると、熱中症で救急搬送される方が多く、中には亡くなる方も居るようです。気づいている方は少ないと思いますが、7月中に診察室の空調を改善し、より強力なものにしました。今になってみると、この工事をやっておいて本当に良かったと思っているところです。

前回のタイムスで、猛暑の中テニスをやるのも楽しいと書いた気がしますが、やはりこの猛暑では体調を崩すようです。1週間前には、炎天下でやり過ぎて目の前がチカチカとして、視界がぼやけてしまったことがありました。多分運動のし過ぎで、血圧が下がり過ぎていたのだと思いますが、やはりこの猛暑の中での運動は気をつけないといけないですね。

この暑さのためもあって、最近は家に引きこもっていることが多くなってしまいました。そこで私が心がけているのが、報道や教養番組以外は極力テレビを見ないようにしていることです。最近のテレビ番組は、民放はどこも画一的で、同じようなバラエティーがあまりにも多過ぎる気がします。そのためか、最近私の友人の多くは全くテレビを見ないという人が増えてきています。必要な情報は、インターネットで十分だというのです。確かにニュースもネットならリアルタイムで見られるし、テレビ番組もyou-tubeである程度代用できてしまいます。知的好奇心が旺盛な人は、このまま行くとテレビは全く見ないという現象が起きてもおかしくない状況です。

知的好奇心の旺盛な人がテレビを見なければ、ますますテレビは単なる娯楽化を進めるでしょう。そうすれば、テレビのメディアとしての情報発信力がますます失われていくでしょう。書籍や音楽を含め新しい情報が、インターネット経由ではないと得られなくなる状況が案外近いのではと思うのです。テレビや新聞の報道では見えないのですが(なぜなら自分達の存在を否定する情報となるから)、テレビや新聞がその地位をネットに奪われる時代はそれ程遠くない、いやもうそうなっているのかもしれません。

スカイツリーが400mを超えたと、新聞で読みましたが、あと10年後にこの巨大な塔が無用の長物になっていないといいなと危惧しています。今以上にテレビ放送が低俗化して、誰もテレビなど見ない時代になっていないとも言えません。その前にもう少し、興味深い番組が増えてくれると嬉しいのですが。”おばかキャラ”がもてはやされクイズ番組で珍解答することを喜んでばかりいると、テレビの空洞化が進んでしまうのではないでしょうか?しかし、視点を変えてみると、もしかするとテレビが低俗化しているのではなくて、日本人全体の知的能力が低下しているのかもしれません。最近、国際比較で日本人の小中学生の学力低下が指摘されていますが、もしテレビ番組の内容が低俗になっているのではなく、日本人自体が能力低下を来たしているとしたら、少子高齢化以上に事態はもっと深刻です。もしそれが本当なら、世界における日本の地位低下につながっていき、今以上に景気が悪くなるでしょう。夏の怪談話よりももっとぞっとする話ですね。